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公務員でもメルカリを利用する人はいますよね。
購入専門の人もいれば売り手になる人もいるでしょう。
売却益を得ることが公務員に禁止される副業にあたらないか心配な方もいるかもしれませんが、公務員がメルカリで自身の不用品を売却することは問題ありません。
不用品であることがポイントです。
少し掘り下げて考えていきましょう。
自分の不用品を売却することは問題なし
これは問題ありません。
家や車を買い替える際、公務員だからといってそれまで住んでいた家や車を売ることができないなんてことはありませんよね。
読まなくなった本をブックオフに持って行った人も多いのではないでしょうか。
新品であっても中古品であっても不用品を売るということは問題ありません。
購入価格よりも高い値段で売ることも別に問題ではありません。
東京都心のマンションであれば、購入価格よりも売却価格の方が高い場合もあります。
中古市場は需要と供給で値段が決まるものですよね。
高い値段で設定しても需要がなければ売れません。値段を下げていってようやく買い手が付いたところが適正価格ということです。
その価格が購入価格よりも高かったとしても不自然ではありません。
ただし、チケット(特定共興入場券)の転売はダメです。
「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」(略称チケット不正転売禁止法)が令和元年6月14日から施行されています。
公務員云々ではなく、誰でも処罰対象となりますのでチケット転売には手を出さないようにしましょう。
営利目的で転売を繰り返すことはNG
自身の不用品を売却することは問題ありませんが、人事院の義務違反防止ハンドブックでは以下のような記述があります。
Q. インターネットでの商品販売を行ってもいいですか。
A. インターネットでの商品販売は、販売サイトのアカウントを取得するなどして店舗を設け、販売目的で大量に仕入れたり、定期的・継続的に行えば、自営に該当し禁止されます。(出典元:人事院義務違反防止ハンドブック 照会例9)
販売目的に大量に仕入れたり、定期的・継続的に行うことは、営利目的であるから公務員が禁止される自営にあたる。やってはいけない副業と判断されるということですね。
これは人事院の見解につき対象となるのは国家公務員ですが、地方公務員の方でも基本的に同じものと理解してよいでしょう。
税金はかかるの?基本的には非課税です
メルカリガイドで以下の記述があるように、基本的には非課税です。
洋服や生活用品等の不要品を売却した収入は、所得税の課されない譲渡所得となるため基本的に課税されません。
(1点30万円以上の貴金属、美術品等の売買による所得は所得税の課税対象となります)
1点30万円以上の…物を売る場合は「所得税の課税対象」となりますので注意しましょう。
また、所得税の課税対象となる譲渡所得が生じた場合には、所得税(国税)の確定申告が必要になることがあります。
給与所得がある方:20万円以上の利益(所得)が生じた場合
給与所得がない方:38万円以上の利益(所得)が生じた場合
なお、所得税(国税)の確定申告が必要でない場合でも、給与所得に加えて給与所得以外の所得(所得税の課税対象となる譲渡所得等)があった方等、住民税(地方税)について所得の申告が必要になることがあります。
「所得税の課税対象」となる譲渡所得(前述の30万円以上の貴金属・美術品等)があった場合は、住民税についても所得の申告が必要になることがありますので注意しましょう。
とはいえ、1点30万円以上の高価な貴金属、美術品等を売る機会などは通常は考えにくいです。あまり気にしなくても大丈夫そうですね。
公務員試験の問題集などはよく売れています
メルカリで”公務員試験”で検索すれば公務員試験の問題集などがたくさん出品されていることが確認できます。
問題集などはマーキングや書込みが多少あっても意外に売れます。
個人的な印象ですが、公務員試験の問題集などは比較的高値で売れています。
たとえば定価1,800円(税抜)のスーパー過去問ゼミは、状態にもよりますが定価の半額程度でよく売れているようです。
公務員試験のように出題科目の多い試験を勉強していた人は、1冊900円で売れるなら持っている科目をすべて売ったら1万円以上になることもありますよね。いいお小遣いになりそうです。
しかし、注意しておきたい点もあります。
メルカリの場合は最低価格が300円からですから、古本屋で安く買い取ってもらうよりもメルカリで売った方がお得感はあります。
ただ、300円で売れても販売手数料10%、送料を負担すると手元に入るお金は100円弱ということもあります。
また、売れない限り、ただ家に不用品が残り続けるということですから、不用品を早く楽に処分したい人には古本屋の方が良い場合もあるでしょう。
公務員試験の対策本や大学で使っていた教科書などの専門書を高く買い取ってくれる業者もあります。
大手チェーンの買取業者では定価や本の状態で機械的に買取価格が決まりがちですが、専門書の価値がわかる業者に査定してもらうと高く買い取ってもらえる場合があります。
↑こちらの業者さんは、買取対象商品に「公務員試験」があげられています。
ホームページから査定を申し込んで、査定価格が2千円以上なら送料の負担なしで買い取ってもらうことができます。
メルカリで売る場合に、1冊ごとに発送業務をおこなう手間やコストを考えると、業者にまとめて買い取ってもらった方が楽という人もいるでしょう。
メルカリとうまく使い分けることができるとよいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。