2019年6月28日に人事委員会が開催され、令和元年度主任級職選考の実施及び同実施要綱の決定がありました。
今年度の主任試験の合格率ですが、種別A・Ⅰ類事務では想定で30.0%となっています。
今回の記事は、6月28日に開催された人事委員会定例会(第7回)の配布資料に基づいた情報です。
東京都人事委員会は公開案件の場合、ホームページで配布資料が閲覧することができます。外部の人間にとっては結構有益な情報源です。(他県も公表してくれると同じような記事が書けるのですが…)
東京都人事委員会ホームページ_人事委員会定例会について
今年度の合格者数や合格率について
以下の資料は、人事委員会定例会(第7回)の第10号議案に関する資料の一部抜粋です。
実際の資料の表のうち、令和元年度分を切り取っています。

種別A・Ⅰ類事務をみると有資格者数2,092人に対し想定受験者数は1,496人。
合格予定者数422人、想定受験者数に対する合格率は30.0%となっています。A区分の合計では28.7%です。
昨年度の同会議の資料によると、同じ区分における平成30年度の合格予定者数は458人です。合格者予定数は対前年度で▲7.8%と大きく減少しています。
想定合格率での比較でも33.0%→30.0%という状況です。
そう考えると少しハードルが上がったように感じます。
ちなみに近年で合格率が一番高かった年度は平成10年度、A区分で39.9%、B・C区分で60.9%です。(平成28年度第5回人事委員会会議結果<概要>による)
例年の想定合格率と実際の合格率
想定受験者というのは、例年の試験における実績(有資格者数のうち実際に受験する人の数)で算出しているのかと推測しますが、実際の結果ではどうなんでしょう。
公表されている人事委員会の資料にもとづくと、合格予定者数と実際の合格者数、想定合格率と実際の合格率は以下のとおりとなります。
なお、選考区分が多いので、種別A・Ⅰ類事務を例としています。
年度 | 合格予定者 | 想定合格率 | 合格者 | 合格率 |
令和元年度 | 422 | 30.0% | ??? | ??? |
平成30年度 | 458 | 33.0% | 461 | 34.5% |
平成29年度 | 455 | 33.0% | 476 | 35.6% |
平成28年度 | 435 | 不明※ | 437 | 34.5% |
※平成28年度は想定合格率を公表資料では確認することができませんでした。
こうしてみると、合格予定者数よりも実際の合格者数は多いですよね。
平成28年度や30年度は予定数と実際の合格者数の差は若干名ですが、29年度は予定数よりも21人も多く合格しています。
今年度についても、実際の合格者数は予定より増えることもある…のかもしれません(全然わかりません)。
さいごに
合格者数や合格率について紹介してきましたが、合格者数というのは自分の力ではどうすることもできないことです。
受験する若手の皆様としては、「どうやら例年よりかは少し厳しいようだ」程度の認識をもっていただき、万全の準備をなさってください。
今回も当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
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