誰でも仕事でミスをすることはありますよね。
仕事でミスしたときにやるべきこと、
それは、すぐに上司に相談、情報共有をして組織で対応することです。
これにつきます。
この記事では、若手公務員が仕事でミスをしてしまったときにとるべき行動について説明します。
ミスった!と思ったら、とにかく早めの相談
ミスったー!と一人で悩んでいても有効な解決策が生まれるとは限りません。
経験上間違いなく。
ミスやトラブルには上司や同僚を早く巻きこむことが大切です。
対応策(解決策)もみんなの知恵を出したって考えたほうが精度が上がりますよね。
逆に、相談しないと負のスパイラルが待っています。
勇気を出して上司に話をしましょう。
相談せずに自分で抱え込むとどうなる?
誰しも自分のミスを積極的に公表したい人なんていませんよね。
ですが、仕事上は割り切ってミスは早く認めて相談する(=自分の手から離す)ことが大事です。
相談をしないでいると、以下のような事態となってしまいます。
ミスを咎められそうで言い出しづらい
↓
相談のタイミングを逃したことに悩む
↓
相談しないことを咎められることを恐れる
↓
やっぱり一人で抱え込む
↓
自分では手に負えなくなり事態が明るみに※ここがポイント!
↓
厳しく原因を追及される
↓
組織として後手後手の対応に
↓
課長や部長、場合によって首長が後処理に追われる
↓
最悪の場合、謝罪会見・賠償責任・懲戒処分…etc
案件にもよりますが相談が遅れるほど、上の立場の人が対応することになりかねません。
どうやって相談する?
ミスをしたときすぐに相談することが大事とはいっても、どう切り出していいものか…
上司はいろいろ聞きたいこともあるでしょう。上司の責務として原因、対応策、再発防止策を把握する必要があるからですね。
ミスをしたら、まず事実関係を整理しましょう。客観的に考えて、ミスが起こった原因、対応策(解決への道筋)、再発防止策の観点から整理しておきたいところです。
しかし、それらが整理できていなくてもまずは報告です。
取り急ぎ状況だけでも説明した上で「原因や解決案は精査中です。申し訳ありません」と謝りましょう。まずは第一報です。
報告を受けた上司(係長)は、課長に対して「事実関係は整理中ですが…●●という状況です」と相談するはずです。
すると、課長から係長に対して「まずは事実関係を早急に報告し今後の対応を考えるように」と指示されるでしょう。
そうすると係長は”ミスの原因は何か、今後どう対応するか、再発防止のために何をすべきか”きっと貴方と一緒に考えてくれるでしょう。
上司(係長)も自分のところで部下のミスというボールを抱え込みたくないわけです。課長に第一報を入れ、指示を仰ぐことでいったん心を落ち着かせて次にすべきことを考えることができるということです。
とはいってもミスしたときに誰もがすぐに相談できるかといったらそうではないんですよね…
遅くなっても相談すべき?
より具体的な事例で考えてみましょう。
ある役所で担当者が業者からの請求書を放置。会計処理を怠るミス。発覚を恐れた担当者は自腹で補てん。後になって事態が明らかになり、一連の不適切な会計処理について市長が謝罪することに。
これは担当者がミスを隠し、誰にも相談しなかったことが役所としての信用を失墜させる事態をまねいたものです。
このケースでは、ミスの発覚をおそれた担当者が自腹で補てんしました。自費で払ったのだからいいでしょってことにはなりません。懲戒処分の対象にもなりえます。
ここで申し上げたいことは、
担当者が後からでもミスについて相談していれば、組織として遅れながらも対応ができたということです。
支払いの遅延を業者へ丁寧に謝りつつも、遅延日数に応じた遅延損害金を加算して支払うなど、契約書で定められた対応ができたはずです。
担当者のミスはあったが組織として誠実に対応したといえるわけです。
支払いの遅れであれば監査で指摘はされるでしょうが、首長の政治責任を追及される事態は避けられたかもしれません。
大事なのは、相談のタイミングを逸したと思った場合でも隠すのではなくミスを素直に報告することです。
相談が遅くなってしまった場合・・・
ミスを咎められることを恐れてなかなか言い出せなかったことを素直に話しましょう。
少なからず誰もがミスしたときに感じる気持ちです。当然そのことを注意されることはあるでしょうが、まったく理解されないということはないでしょう。
なにより、早く相談して組織で対応できれば傷は浅くすることができます。
あえて隠して事が大きくなったら重大な過失ありと判断される場合も考えられます。
その場合、役所の損害を担当者個人へ求償されることもあるわけです。
公務員が処分されるのは汚職や非行に限りません。
意図しない事務処理のミスでも懲戒処分になることもあります。
事実を隠蔽するのと、すぐに相談して対応できたかどうかは処分を決める上でも重要な判断基準となるでしょう。
そういった観点からも、早めの相談は大事ということですね。
早めに相談する最大のメリット
ここまで早めに相談することで、組織として素早く対応して傷を深くしないという、主に組織運営の視点から話をしてまいりました。
ですが、何よりも最大のメリットと考えるのは
悪い情報でも自分ひとりで抱え込むよりも共有した方が気持ちが楽になること。
これです。
ミスをしちゃったという気持ちを抱えたままふとんに入っても寝付けませんし、次の日の通勤も憂鬱ですよね。
相談をすることで、抱えたボールを上司にパスする。そんな感覚です。
ミスという事態をひとりで背負いこんだままの毎日はしんどいです。ストレスです。
ミスは誰にでも起こりうるものです。
ですが対応次第でそれから先の日々に待つストレスを軽減させることができるということ、そのために「早めの相談」が大事ということをご理解いただければ幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。