【東京都庁】採用試験対策にもおすすめ!職員ハンドブックとは?

この記事では、東京都職員採用試験を受ける方におすすめの対策本の一つとして、「職員ハンドブック」を紹介いたします。

内容は現役職員向けとなっていますが、実は採用試験の対策においてもなかなか役立ちそうな内容となっています。

採用試験を受けるからには、都の現状は押さえておきたいですよね。

しかし、都内の自治体数(23区39市町村)や、都庁にはどんな組織(局・部・課)があるのか、都の財政状況といった基本情報をインターネットで個別に検索するのも大変ですよね。

職員ハンドブックは、それらの基本情報がまとまって掲載されています。価格も500円程度で購入できますので、採用試験を受ける方は1冊持っておくとよいでしょう。

職員ハンドブックとは?

職員ハンドブックは、東京都職員として必要な基礎的、実務的知識の習得を目的として発行しています。都民情報ルーム(東京都庁第一本庁舎3階北側)で閲覧ができます。

出典元:東京都総務局職員研修ガイド_研修関係刊行物

職員向けに隔年で発行されている本ではありますが、一般の人でも購入することが可能です。最新(2019年6月現在)は「職員ハンドブック 2019」となります。

  • 大きさ A5版 本文657ページ
  • 価格 448円(税抜)
  • 販売場所 くまざわ書店(都庁店)

職員ハンドブックの内容

第Ⅰ編 東京と都政

  • 第1章 東京の現状
  • 第2章 都政の基本方針

採用試験の論文を書くにあたって、都の現状や都政の基本方針を前提として頭に入れておくとよいです。そうすれば、少なくとも基本方針を真っ向から否定するような論文を書いてしまうことはないでしょう。

論文において、都政の課題を考える際に現在の東京を取り巻く現状などはハンドブックの文章を参考にするとよいでしょう。

第Ⅱ編 地方自治制度と都の行財政

  • 第1章 地方自治制度
  • 第2章 地方分権の推進
  • 第3章 都行政の仕組み
  • 第4章 地方財政制度と都財政

主任選考Aの択一試験において、地方自治法や地方公務員法などの分野から出題があります。これらの基礎的な知識の確認に有用です。

主任選考については、以下の記事も読んでいただけると幸いです。

【若手公務員の登竜門】東京都主任試験の難易度とおすすめの勉強方法

第Ⅲ編 組織と仕事

  • 第1章 人 事
  • 第2章 文 書
  • 第3章 財 務
  • 第4章 都民と都政
  • 第5章 都庁のICT化の推進
  • 第6章 仕事の進め方
  • 第7章 人 権
  • 第8章 接 遇
  • 第9章 統 計

主任選考Aの択一試験において、「都政実務」という分野の出題があります。10問以上出題される分野ですが、職員ハンドブックの第Ⅲ編の内容がそのまま問題とされています。(第9章の統計は統計データ分析いわゆる資料解釈です)

また、第Ⅲ編の内容は働き出してからも振り返って読むこともあります。どこにどんな内容が書かれていたか程度はあらかじめ読んで把握しておくとよいでしょう。

参考:職員ハンドブックに対応する問題集も販売

公人の友社から職員ハンドブックに対応した『東京都主任試験「都政実務」択一問題集』が発行されています。

職員ハンドブックのページに沿って、都政実務の範囲に限って編集され、関連する過去問も取り入れてあります。

試験対策としては、職員ハンドブックを読むだけではなかなか知識を定着させることは難しいです。この問題集でアウトプットすることで知識の確認と整理に役立ちます。

価格は3,600円(税抜)と少々お高いですが持っておくと安心ですね。

さいごに

さいごにあらためて申し上げますが、職員ハンドブックは都庁第一本庁舎2階にある「くまざわ書店 都庁店」でのみ購入できます。

しかし、営業時間は都庁の開庁時間に準ずるため、平日の9:00~18:45に限定されていますので注意しましょう。平日忙しい人ですと、なかなか営業時間内に買いに行くことが難しいですよね。

そのため、在庫の有無や発送サービスの可否などについては直接お店(℡03-5320-7537)にお問い合わせください。

また、同店には特別区職員ハンドブックも販売されています。特別区を受験する方はこちらを購入するとよいでしょう。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

これから採用試験を受ける方や合格した方々の参考になれば幸いです。