【東京都庁】入庁後の新任研修、ランチや業務連絡はどうする?

この記事では、入庁後の研修について内容を紹介します。

都庁における人材育成方針の柱は、OJT、職場外研修(Off-JT)、自己啓発です。

この3本柱によって「都政を支えるプロ職員の育成を実現する」としています。

今回紹介する新任研修は、そのうち職場外研修(Off-JT)の一つです。新任研修といっても、前期・中期・後期と分かれています。

※参考:東京都HP 東京都における研修計画

採用されたばかりの方や、これから入庁される方にとって気になるのは、新任研修(前期)ですよね。

この記事では、研修の内容のほか、研修期間中のランチや配属先への業務連絡など、新規採用者が悩みがちなことについて解説いたします。

新任研修の会場

会場は、お台場「青海」地区のテレコムセンターです。「青梅(おうめ)」ではなく「青海(あおみ)」です。

アクセス

  • 新橋駅からゆりかもめで約18分。「テレコムセンター駅」直通。
  • りんかい線で「東京テレポート駅」下車、無料シャトルバスで約3分

シャトルバスは毎朝混み合います。乗りたいバスに乗れなかったことも想定して時間に余裕をもって向かいましょう。

アクセスマップ

参考:東京テレポートセンターWEBサイト

新任研修の内容

【前期】
都職員としての自覚と意欲を身につけるために、都政の概要とその仕組み等、仕事を進めていく上で必要な基礎的知識、公務員としての倫理観、使命感を学びます。またクラス活動では、小グループに分かれてグループ討議等を行い、組織人として必要なチームワークの姿勢を養います。さらに社会人として必要な接遇マインド(心構え・姿勢)とスキル(態度・技能)も身につけます。(出典元:東京都職員採用「人材育成」より)

研修は、入庁日の翌日からスタートします。1週間程度ですね。

受講者はまずクラス分けされます。

このクラスの同期は研修終了後もよき相談相手となります。クラス同期とのつながりは大事にしましょう。

新任研修の目的

  1. 公務員としての気概、使命感・倫理観を養う。
  2. 仕事を進めていく上で必要な基本的知識を学ぶ。
  3. 社会人にふさわしい規律とマナーを身に付ける。
  4. 組織人として必要なコミュニケーション力を養う。
  5. 自主学習意欲の向上を図る。

カリキュラム

新任研修(前期)では、集合研修として以下のテーマを受講します。他にもE-Learningがあります。

研修の形式は、講義形式、グループワーク形式と様々です。最近は座学の方が少ないようで、基本的に参加者が自ら考え発言するグループワーク形式がメインです。

  1. 都職員としての心構え
  2. 都政
  3. 東京都におけるコンプライアンス
  4. 人権
  5. メンタルヘルス
  6. 組織と仕事Ⅰ
  7. 接遇
  8. 東京都の情報セキュリティ

研修期間中のランチはどうする?

悩む人が多いのがランチをどうするかという問題です。

テレコムセンターには、1階にコンビニ(ファミリーマート)、2階にレストラン(イタリアン・中華・和食など)5店舗ほど。屋台デリ(お弁当の販売)があります。

一見、食事場所には困らないように思えますが、研修に来ている数百人の新規採用者のほか、ビルに勤めている他のサラリーマンなどがほぼ同じ時間にランチにいくわけですから混み合います。

まず、エレベータに乗るために待ちます。特に研修初日は昼食を準備していない人が多いので、混みます。

さらに入店待ちの行列、食事の提供待ちなどで昼休みの残り時間がわずか。急いで食べないと初日から遅刻してしまう…って余計な焦り、心配をしたくないですよね。

初日は、できるだけ家や地元で昼食を用意してから向かうようにしましょう。買ってこなかった方についても、2階の屋台デリなどでお弁当を買って、研修会場のフロアで食べることをおすすめします。

レストランの混み具合は他の人に様子を伺って、2日目以降の参考としましょう。

職場への毎日の連絡は必要?

通常、部下の勤怠管理は上司の責務です。そのため、出張などで職場を離れた際は、用務終了後に職場へ連絡することが求められます。自分への連絡事項があることも多いですから。

働くようになると、これは当たり前になるのですが、新任研修の時点ではそんなことわかりませんよね。

事前に配属先の上司から「毎日連絡しなくてもいいから」と指示されている人は別ですが、基本的には、毎日研修が終わった時点で連絡しておきましょう。

なかには、「社会人なら連絡するのが常識だろ」と思っている人もいるからです。

とりあえず初日、研修終了後に「本日の研修は終了しましたが、何か連絡事項などはありますか?」と連絡してみましょう。職場によっては「登庁初日の集合場所などを連絡するから、研修最終日に連絡してくれたらいいよ。それまでは連絡不要」と言ってくれるかもしれません。

なお、この時期は配属先での歓送迎会が企画されていることが多いです。場合によっては配属初日に歓送迎会が予定されていてその出欠確認をされることもあります。職場の人も連絡をとりたがっているかもしれません。(自分から歓送迎会はいつですか?などと聞く必要はありません)

さいごに~新任研修の注意点

遅刻・欠席をしない

配属先での勤務が始まっていないとはいえ、無断で遅刻や欠席をすることは許されません。

鉄道の遅延や体調不良などで遅刻などする場合は、研修事務局に連絡しましょう。そのためにも、研修事務局の連絡先はあらかじめメモしておきましょう。

電車などでの会話に注意

電車で研修の話をしないこと。毎日ゆりかもめで通勤している人からすると、4月初旬、リクルートスーツでテレコムセンターに出入りする集団といえば都庁の新任研修と認識されています。

ゆりかもめで「明日の研修かったるいわ~」とか配属職場への不満など話していたら、まず都の人間だと特定されます。そして、社会人としての資質を疑われます。

働くようになってからも注意が必要ですが、情報管理の点からも、電車で仕事や職場の話はしないようにしましょう。

実際に苦情があったことを報道発表しています。このようにささいな言動が大事になりますから注意しましょう。

本日夕方、テレコムセンター駅からゆりかもめに乗り込んできた若手社会人らしき集団があまりにもうるさく、一部の女性らは声のボリュームなど全く考えず大声で手をたたいて話すので非常につらい車内でした。いったいどこのバカな企業の社員かと思っていたら、研修資料を取り出して広げて話だし、その資料を見ると、「新任都職員のキャリアデザイン」とあります。
 一般企業ならマナーの悪い社員もいるものだとあきれるくらいですが、都職員とのこと、私たちの税金が…と思わずにはいられませんでした。大声で、あそこの局は人気ないとか、特定の地域における地震の危険性の話をするなど、コンプライアンスの意識はないのでしょうか?
 難しい試験で優秀な人材を集めているのですから、大手企業同様、情報管理やコンプライアンス意識の醸成にも注力していただきたいです。
 都民として非常に残念でした。ちなみに周りのご婦人に注意されてました。

出典元 http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2014/01/60o1r101.htm

お酒の失敗はしない

研修期間終了後には、クラスで打ち上げをすることが多いです。自然発生的に最終日に飲み会が企画されることでしょう。

しかし、学生気分が抜けずにやらかしてしまう(泥酔して他人に迷惑をかける、店員に暴言、研修資料の入った荷物を忘れる、駅で寝込む)。それだけは避けましょう。

自分だけではなく、他の新規採用者や職場に迷惑をかけてしまうことに留意しましょう。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。新規採用者の皆さんがそれぞれの配属先でご活躍されることを祈っております。