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【東京都庁】主任試験の論文対策「職場もの」におすすめの対策本は?

論文対策

この記事では、主任試験対策におすすめの本「自治体職員仕事の作法(主任編) 課題解決 [ 自治体人材育成研究会 ]」をご紹介します。

東京都の主任試験(A選考)では、論文試験は2題出題され、1題を回答します。いわゆる「職場もの」と「都政もの」ですね。

論文対策は、各局で勉強会が行われることもあります。論文の指導、過去問の紹介、模擬試験が行われることもあります。

ですが、勉強会に所属しなければ合格しないというものではありません。独りで勉強して合格する人もたくさんいます。出先機関に所属している人などは、勉強会に入ることすら難しいですよね。

そこで、今回の記事では、独りでも効率的に論文対策をする際に役立つ本を紹介します。いわゆる「職場もの」向けです。

なお、主任試験の難易度やおすすめの勉強法は以下の記事で紹介しています。

主任試験
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「職場もの」の出題内容は?

実際の出題を例にするとイメージしやすいです。

下記の事例について、次の(1)、(2)に分けて述べてください。

『あなたが主任として配属された職場では、超過勤務が恒常化しており、帰宅はいつも夜遅くなるのが当たり前となっています。ただし、その原因は単に仕事量に見合う人員不足ということではありません。』

(1)超過勤務恒常化が及ぼす影響について、あなたの考えを述べてください(300~500字程度)

(2) (1)を踏まえ、こうした状況に陥る原因として考えられるものをあげ、超過勤務を可能な限り少なくするためにはどうすべきか、主任の立場からあなたの考えを述べてください。(1200字~1500字)

(平成22年度出題)

このように、「職場もの」では、主任として配属された架空の職場で起こっている問題をどのように解決するかという視点で出題されます。

近年は、こういった問題文のほかにも、組織図などの別添資料が用意され、資料を踏まえて回答しなければならなかったり、登場人物それぞれの役割にも言及しなければならないなど、やや難化している傾向があります。

しかし、事例職場の問題点を抽出して自分なりの解決策を書くという根本的なスタイルは変わっていません

「職場もの」の勉強方法

合格する論文の「型」を理解する

まずは、論文を書く際の「型」を覚えましょう。

ただ、合格する「型」というのは決まっているわけではありません。自分の書きやすい「型」を身につけるという趣旨です。

論文をいくつも書いてみるとわかりますが、書くたびに構成を一から考えていては非効率ですよね。「型」を身に着けることで、書くべき内容も絞られ、効率的に書くことができるのです。

どんな「型」が自分に合うか検討するには、合格者論文を数多く読んでみることです。

合格者論文は結構簡単に入手できます。主任試験の対策シーズンになると各局で再現論文集が作られます。人事担当が対象者全員に配布してくれる場合もあるようです。

そうでなくても、同期や先輩をつうじて手に入れることもできます。

論文対策のはじめの一歩は、合格者の再現論文を入手することです。

問題点の抽出、解決策の提案をトレーニング

「職場もの」を選択すると、事例職場の問題点の抽出、解決策を書く必要があります。まったく同じ事例は出題されませんが、書くべき解決策は共通することが多いです。

いくつか事例問題をこなしていくうちに、「この事例職場での問題は何か?(問題点の抽出)」「それを解決するために主任として何を行うべきか?(解決策の提案)」という視点が養われます。

すると、自ずと解決策のレパートリーが増えます。

数多くの事例にあたるためにおすすめの本を次に紹介いたします。


「職場もの」の対策に絶対おすすめの本

職場事例で学ぶ自治体職員仕事の作法 課題解決[主任編]←おすすめ!

昇任試験の論文対策向けの本はいくつも出版されています。

ですが、都庁の主任試験、とりわけ「職場もの」と限定した場合にはこの本がおすすめです↓


職場事例で学ぶ自治体職員 仕事の作法―課題解決 主任編

おすすめの理由

本の構成として、まず、18の事例問題が掲載されています。事例ごとに「事例から読み取れる事実」「問題点の抽出」「あるべき職場の姿」「課題解決のため主任が行うこと」が解説されています。

掲載されている事例がまさに主任試験で出題されるような事例なのです。

少しだけ紹介しますと、、

A事業所には管理係と事業係があり、あなたは4月に管理係の主任として配属された。管理係は事業所全般の庶務を、事業係は住民へのサービス提供を主な業務としている。ある日、事業所長が両係長とあなたを呼び、「先日、地域の会合に出席したところ、複数の住民から『事業所のサービス内容がわかりにくい。ホームページも管理係と事業係で構成などが違って見づらく、またサービスについて事業所に電話してもなかなか要領を得ない』との意見があった。このため、両係の若手職員でプロジェクトチームを編成し、広報のあり方などを検討してほしい。プロジェクトチームのリーダーは主任にやってもらいたい」と言った。あなたは主任としてどのように対応しますか。

出典元:公人の友社,職場事例で学ぶ自治体職員仕事の作法課題解決[主任編],P118-119,12 プロジェクトチーム

どこかの主任試験でみたような問題ですよね。


このように実際の主任試験で出題されそうな事例が18も掲載されています。

  1. 住民からの問い合わせのへの対応
  2. コミュニケーション
  3. 円滑な業務推進
  4. 業務改善
  5. 町会との調整
  6. 効率的・効果的な会議
  7. 係長の補佐
  8. 後輩の指導と人材育成
  9. 文書の整理
  10. 住民からのクレーム対応
  11. 係長と職員のパイプ役
  12. プロジェクトチーム
  13. 住民目線
  14. 接遇
  15. 事業の見直し
  16. 住民説明会の準備
  17. 段取り
  18. モラール

さいごに

たくさんの事例を対策しておきたくても、解決策をゼロから考えようとすると時間がかかってしまいますよね。

慣れないうちは1本の論文がなかなか仕上がらずに挫折しそうになるものです。

職場事例で学ぶ自治体職員 仕事の作法―課題解決 主任編には、それぞれに解決策の例が3点ずつあげられているので、きっと論文を書く際のヒントになります。解説の内容を「型」に落とし込むだけで論文をほぼ完成させることができるでしょう。

この記事が、主任を目指す若手公務員に少しでもお役に立てれば幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。